南信州(阿南町) 丸山(1490m) 2015年12月13日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:54 登山口(丸山高津神社)−−7:11 熊穴−−7:53 クグリ岩−−8:01 元丸山高津神社跡(一般的な丸山山頂) 8:03−−8:04 1490m峰−−8:12 1484.7m三角点−−8:19 元丸山高津神社跡−−8:40 登山口(丸山高津神社)

場所長野県下伊那郡阿南町
年月日2015年12月13日 日帰り
天候
山行種類藪山/td>
交通手段マイカー
駐車場神社前に駐車場あり
登山道の有無一応ありだが笹の刈り払いがされておらず笹に浸食されている。元丸山高津神社跡〜三角点までは道なし
籔の有無元丸山高津神社跡直下樹林帯までは軽い笹。樹林帯を抜けるとうるさい笹だがまだ道はある。元丸山高津神社跡〜三角点までは笹藪。三角点周辺は激笹藪
危険個所の有無無し
山頂の展望無し。神社跡は開けていて南〜西の展望あり
GPSトラックログ
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コメントネット検索で登山道ありの記事を見たので雨でも安心して出かけたが予想外の笹浸食でゴア必携。地元で丸山山頂とされる神社跡〜三角点間は道なしで濡れた笹藪漕ぎ。昔は道があったらしいが今は廃道化が進んでいる。三角点周辺は道が消失し濃い笹藪。でも三角点周辺だけ刈られている




丸山高津神社へ至る林道入口にある案内標識
丸山高津神社へ至る林道入口 神社前の駐車場
神社の参道 丸山高津神社
神社東側にある丸山登山道入口 最初は微妙な笹の張り出し
標高1180m付近の熊穴。熊は入れない小ささ 1280m付近。徐々に笹のはみ出しが目立ってくる
1330m付近。ここだけロープが張ってある 1390m付近。ゴアが無いとびしょ濡れ
1440m付近のクグリ岩 クグリ岩付近は花崗岩の巨岩群
元丸山高津神社跡直下。これでも道がある 元丸山高津神社跡。一般的な丸山山頂
元丸山高津神社跡から見た南側の展望
元丸山高津神社跡から見た東側。完全に廃道化 丸山最高点1490m峰
次の鞍部に案内標識あり 文字が消えているが西峰山方面か?
三角点方向は「心川」「西峯」と書かれていた 最後の登りは道が消失、濡れた激笹藪
三角点周辺のみ刈り払い 三角点近くの木の標識?
三角点から見た360度パノラマ展望。一面の笹原
元丸山高津神社跡に戻る。靴の中までびしょ濡れ 丸山高津神社到着


 日本各地に丸山という名の山が存在するが阿南町にもある。蛇峠山南側の丸山、1490mだ。三角点は1484.7mだがその西側に1490m等高線が書かれたピークがあるのでここを山頂としていいだろう。なお、日本山名事典では三角点の位置を山頂としている。

 ここは事前にネット検索で登山道の有無を確認したら、南側の林道末端から道があるとの情報を発見できた。これなら悪天でも大丈夫だろう。天気予報は金曜日より悪い方向に向かっていて、長野南部は朝から雨の予報になっていた。

 カーナビに従って県道46号線から右に入り鈴ヶ沢川沿いを西に向かう。鋭角に右に曲がる目的の林道入口には丸山登山口の案内看板が設置され登山道があることが確定。これなら雨でも許容範囲だろう。

 林道は最初だけ舗装だがすぐにダートに変わり、普通車で走行できるギリギリの路面状況だ。本当に最近はこんなのばかりで慣れてしまった。段差や石、穴に注意しながらゆっくり進んで丸山神社下の駐車場まで入ることができた。今夜はここで車中泊。夜半から雨がポツポツ降り出したが断続的で、明日朝の出発時に止んでいるといいのだが。

 車の中で朝飯を食っている間は雨。でも出発時は雨が上がった。しかしまた降りだす可能性が高いのでゴアと傘、それに足元を固めるロングスパッツを持つ。傘だけで対応できればラッキーだが山頂まで時間がかかるのでそうはいかないだろう。標高差は400m強なので所要時間は1時間強か。

 神社の参道を上がって立派な神社へ。安全登山を祈願して登り始めようとするが、どこから登山道が続くのか案内がない。よく見ると神社の右側(東)に駐車場から続く林道が繋がっていて、その途中に案内標識を発見、文字が薄くなっているが丸山への登山道だった。登山道は予想と違って周囲に笹が繁茂し登山道に侵食している。登山口付近はまだ笹が薄いのでゴアの必要はないが、この先がどうなっているのか不安を覚える状況だった。少なくとも近年に刈り払いをした形跡は感じされなかった。

 笹が生えた植林帯を登っていく。再び雨が降り出したので傘を差し、はみ出した笹は傘で押しのけて進んでいく。部分的には笹が薄い場所もあるが、平均すれば登山口と同程度か。やがて雲の層に入ったようで薄いガスが漂い始める。こりゃ天気回復は全く期待できそうにない。

 標高1180m付近で「熊穴」と書かれた看板がある岩の隙間が登場したが穴は小さく、小熊でも入れそうになかった。それとも別の場所に大きな穴があるのだろうか? 雨が降っていることもあり深く追求しなかった。

 標高1300m付近でちょっとした露岩の尾根を歩くところがありフィックスロープが登場。濡れた岩に濡れた落ち葉で滑りやすく、今回はロープが有難い。特に下りは滑りやすくロープのお世話になった。

 登山道にはみ出す笹は徐々に濃くなりロングスパッツと傘だけでは下半身が濡れてしまう状況になったので上下ともゴアを着用。う〜ん、当初予想に反する雨に濡れた笹かぁ。手袋は防水ではないのでびしょ濡れになってしまうだろうぁ。

 ゴアになったので傘は畳んで両手で軽く笹を分けながら登山道を登っていく。やはり近年刈り払いした形跡はゼロで、最近は放置状態と見た。

 樹林が薄くなると逆に笹が濃くなって、足元は登山道で空間が空いているが上半身部分は完全に濡れた笹の餌食だ。ウェストポーチが濡れてしまうので背中側に回した。デジカメが取り出しにくいがウェストポーチもデジカメも防水ではないのでこうやって保護するしかない。

 標高1440m付近で花崗岩の巨石群が登場、「クグリ岩」の標識があった。戦前は女人禁制の山で女性はここまでしか登れなかったとのこと。逆に言えば昔は信仰登山でかなり登られていたということだろう。当時はこんな風に笹に浸食されていなかっただろう。

 巨岩群付近で笹のはみ出しは最高潮。岩を避けてトラバースする個所では笹が垂れ下がって押し分けながら進む。巨岩群を越えるとさらに樹林が無くなって開けた笹原に変わる。もう山頂は近い。

 すぐにピークに到着。山頂にあった元神社の解説板と石碑と赤錆びた鉄剣。昔はここに丸山神社があったそうで、一般的にはここを丸山山頂としているようだ。今は一面の笹原で神社の建物があったとは思えない状況だ。樹林が開けているので南〜西に展望が得られる。

 さて、私は本当の山頂を目指して東に進む。ここまでの道もいいとは言えなかったが、東へ向かう道は登山道ではなく踏跡程度に見える。本格的な濡れた笹藪漕ぎかなぁ。もう手袋は中までびしょ濡れになってしまった。登山靴の中まで水か染み込むまでそれほど時間はかからないだろうな。

 東へと進むと旧丸山神社跡付近の笹は背が低いのでまだマシだったが、1490m峰の登りで笹の背が高くなってくる。しかし樹林の中なので密度は低下、体は濡れるが藪漕ぎのレベルではない。丸山最高峰の1490m峰は目印皆無の笹と樹林のピークだった。

 1470m鞍部に降り立つ間はちょっとだけ道が明瞭になった。鞍部には笹に埋もれるように標識が立っていて左方向の標識は文字が消えて読めないが、直進は「西峯 心川」だった。これから向かうのは東側の峰なのに西峯とはいかに? 心川は場所は全く分からない。

 鞍部から登りにかかるとほとんど登山道は消えて完全に笹藪漕ぎに変わる。特に山頂直下の尾根南側の樹林が開けると笹が高密度化、かなり難儀する。しかも雨に濡れた笹は重い。笹が薄まるだろうと左手の樹林に逃げると尾根直上よりかなりマシになるが笹は濃い。

 山頂部はのっぺりしているので三角点が発見できるか不安が大きかったが意外にあっさりと見つかった。背の高い笹藪の中で三角点周囲だけ笹が刈り払われていたのだ。周囲に道はなし。ちょっと離れた立ち木に目印らしき赤い物体が取り付けられていたが山頂標識は無かった。これで最高点と山名事典ピークの両方を踏んだので安心して帰れる。もう靴の中まで濡れてしまった。

 帰りは往路を戻る。まだ雨は降り続いて駐車場の車は私のものだけだった。

 

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